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WordPressの投票プラグインdemocracyをちょっと改造してみる。

うちでリクエスト受付用に設置しているフォームですが、
これはdemocracyというWordPressのプラグインです。

Democracy AJAX Poll at Jalenack

インストール後にウィジェットとして追加することでサイドバーに設置したり、
あるいはページに関数書いて設置したりできます。
AJAXなのでシームレスに結果を見たり投票したりできて便利なのですが、
管理画面が英語だったり、項目追加の際の重複チェックが無かったりするので、
ちょこっと改造してみました。

↓やったこと

  1. 日本語化
  2. 項目追加機能の強化

1. democracyを日本語化する

democracyのソースファイルは一応そのままでもある程度国際化されてるので、
あとは日本語翻訳ファイルを用意すればよい…はずでしたが、
load_plugin_textdomainが宣言されてないのでdemocracy.phpに追記が必要でした。

democracy/democracy.php

10行目
+ if(function_exists('load_plugin_textdomain'))
  load_plugin_textdomain('democracy','wp-content/plugins/democracy');

まずこれを追記します。
次に言語ファイルをdemocracyのディレクトリに設置します。
moファイルとpoファイルをここに置いておきますのでDLしてください。

≫ democracy 日本語化ファイル

解凍してdemocracyディレクトリへアップロードすればOKです。

※バグかもですが、ウィジェットとして使用時に「結果を見る」などで表示を切り替えると
 日本語化されてる箇所が英語に戻ってしまったりするので、class.phpファイルの該当箇所を
 直接日本語に書き換えてしまうとよいかもしれません。

2. 項目追加機能の強化

項目を自由に追加できる設定のとき、全く同じ文言でも追加できてしまったりするので
その場合は既にある方へ投票扱いにしたかったのと、NGワード機能が欲しかったので追加しました。

democracy/class.php

258行目
+ if (!$answer) return false;

297行目
- $wpdb->query("INSERT INTO {$table_prefix}democracyA VALUES ('', {$this->id}, '{$new_answer}', 0, 1)");    
- return $wpdb->insert_id;
+
$polled = $wpdb->get_row("SELECT * FROM `wp_democracyA` WHERE answer = '".$new_answer."'");
$ng_list = @fopen(get_option('siteurl').'/wp-content/plugins/democracy/ng_list.csv',"r");
if($ng_list){
  while($d = fgets($ng_list)){
    $d = split(",",$d);
    $mcnt = 0;
    foreach($d as $t){
      $nans = strtoupper(mb_convert_kana($new_answer,"KVaC"));
      $t = strtoupper(mb_convert_kana(trim($t),"KVaC"));
      if(ereg($t,$nans)){
        $mcnt++;
      }
    }
    if($mcnt==count($d)){$ng_flag=true;}
  }
}
if($ng_flag){
  echo '<div style="color:#FF0000;text-align:center;">'.$new_answer.'は投票できません。</div>';
  return false;
}elseif($new_answer!=$polled->answer){
  $wpdb->query("INSERT INTO {$table_prefix}democracyA VALUES ('', {$this->id}, '{$new_answer}', 0, 1)");
  return $wpdb->insert_id;
}else{
  return $polled->aid;
}

NGワード設定は、democracyのディレクトリにng_list.csvというファイル名で
CSVファイルを作成して設定します。
ng_list.csvのフォーマットは以下になります。
文字コードはWordPressの設定に合わせてください。
(文字コードチェックはしてないです)

democracy/ng_list.csv

いぬ
とり
ねこ,かわいい
neko2
WANKO

NGワードに指定したい文字列を一行ずつ書いていきます。
これらの文字列を含む単語は、追加できなくなります。
2単語以上を含んだ時にNGにしたい場合は、同じ行にカンマ(,)で区切って指定します。
例えば上の指定の場合、以下のようになります。

  • いぬ → ×
  • イヌ → ×
  • わんこ → 
  • とり → ×
  • トリ → ×
  • こいぬ → ×
  • にとり → ×
  • ねこ → 
  • かわいい → 
  • ねこはかわいい → ×
  • Neko2 → ×
  • wanko → ×

どうしても追加して欲しくない単語がある場合は
これで制限することが出来ます。
ひらがな・カタカナや英字大小の区別が付いてますので、
逐次追加してください。

追記:ひらがな、カタカナ(全角半角)は区別しないようにしました。
   英数字も全角半角区別しません。英字の大小も区別しません。

なお、ng_list.csvは用意しなくても問題なく動作します。
NGワードを指定したい時だけ作成すればよいです。

以上、備忘録も兼ねて記録しておくことにしました。

WordPressのカレンダーを改造してみるよ!

またブログネタなのですが…!
サイドバーなどに設置するカレンダーには、
日曜日の列は赤字にしたり土曜日の日を青字にしたいという
こだわりがあるんですが、デフォルトなどは列ごとに区別できるclassとかは
さっぱり入ってないので、CSSで指定したりできませんでした。

とりあえずプラグインのカレンダーを色々探しましたが、
ぱっと見そのあたりを満たしてそうなのはなさげだったので、
もうこれは作るか…と。(・ω・)

とりあえずプラグインでもAJAX Calenderが機能的にステキだったのと、
いい感じに弄れそうだったのでこれを改造しちゃうことに。
GPLらしいので公開しちゃうー。

ajax-calendar2/model/calender.php

128行目
– echo “\n\t\t<th abbr=\”$wd\” scope=\”col\” title=\”$wd\”>” . $day_abbrev[$wd] . ‘</th>’;
+ $day_name = substr($wd,0,3);
+ $day_classname = strtolower($day_name);
+ echo “\n\t\t<th abbr=\”$wd\” scope=\”col\” title=\”$wd\” class=\”c_$day_classname\”>” . $day_name . ‘</th>’;

222行目
+ $week_v = calendar_week_mod(date(‘w’, mktime(0, 0 , 0, $thismonth, $day, $thisyear))-$week_begins);

230行目
– echo ‘<td id=”today”>’;
+ echo ‘<td class=”wd’.$week_v.'” id=”today”>’;

232行目
– echo ‘<td>’;
+ echo ‘<td class=”wd’.$week_v.'”>’;

以上で見出し行に c_sun,c_mon, … , c_sat というclassと、
テーブル内の各列にwd0 ~ wd1というclassが追加されるので、
これらに対してCSSを指定します。

AJAX Calenderの場合は、clalender.cssでデザイン指定しているので、
その中に書くのもよいですし、使用中のテーマファイルのCSSに追加しても良いと思います。

ajax-calendar2/calender.css

.c_sun, .wd0, .wd0 a {
color:#CC0000;
}
.c_sat, .wd6, .wd6 a {
color:#0000CC;
}

平日の色はテーマファイルの色に準拠していると思います。
そちらも変更する場合は、c_mon ~ c_fri と、 wd1~wd5 に指定すればよいです。

うちの場合は他にも色々やってるんですが、
とりあえず列ごとに色を変える方法として紹介しました。

ちなみにほぼ構成は同じなので、WordPressの wp-includes/general-template.php の
カレンダーに関する部分を同じように修正すれば、デフォルトのカレンダーも同様に出来ますが、
あんまりincludesのファイルを弄ると本体アップデートの際に元に戻ってしまうので
出来ればこういうのはプラグインとかテーマファイル内でやりたいですね。

WordPressを導入したら入れた方がよいと思う10のプラグイン

などという今時のそっち系ブログ記事のようなものをしたためてみるよ!!
興味の無い方は全力でスルーしていってね!!!(・ω・)n-n

とりあえずこのサイトで利用しているもののうち、これは入れておいた方が
いいんじゃないかなーとオススメするプラグインをリストアップしてみました。
WordPressのプラグインはたくさん入れればよいというものではないので、
厳選して導入していきたいですね。

All In One SEO Pack WordPress Plugin

titleタグやmetaタグのdiscriptopnなどをページごとに自動で変えてくれたり
その他ページごとにheadタグ内に追加したりなどが出来るようになります。
特にdiscriptionは素のWordPressだと全部同じになってしまうので、これで設定してます。

brBrbr(CamCam)

管理画面の利便性向上用。
WordPressは素では2行以上の空行が1行にまとめられてしまうのですが、
これを入れると普通に空行が入れられるようにしてくれます。

Counterize II

WordPressではメジャーなアクセス解析・カウンタプラグイン。
管理画面で日別・時間帯別PVやリファラを確認したり、テーマファイルに関数を追記すれば
ページにアクセスカウンタを設置することも簡単に出来ます。
以下の改造も施すとより便利になります。
Counterize II でWordPressにカウンタを表示する – 片っ端からメモってみる

Google (XML) Sitemaps Generator for WordPress

Googleのクロールに適したサイトマップ(XML)を自動的にサイトのホームディレクトリに
生成してくれるプラグインです。

Head Cleaner (WordPress Plugins/JSeries)

head内の外部jsファイルやcssファイルをまとめたり、軽量化してくれます。
サイトの表示を高速化したい場合には入れたほうがよいです。

Ktai Style (WordPress Plugins/JSeries)

携帯対応プラグインです。これを入れるだけで携帯からアクセスしたときに
専用のテーマファイルへ振り分けてくれるようになります。

SPAM Champuru for WordPress (WordPress Plugins/JSeries)

統合スパムフィルタ「スパムちゃんぷるー」のデータに基づくDNSBL(β)を利用して、
コメントやトラックバックのスパム判定をしてくれます。
同じスパムフィルタでも、WordPressが推奨するのはAkismet の方ですが
こちらは利用者登録などは不要なのでお手軽です。
出来ることなら両方導入した方がよいかと思います。

Widgets Reloaded

デフォルトでも入っているウィジェット(カテゴリー、タグ、ブックマークなど)に、より詳細な設定項目を追加してくれます。
※ウィジェット設定画面ではデフォルトのものと別のウィジェットとして追加されます。
ただし英語なので、項目の意味をある程度把握しないとなりません。

WordPress Database Backup (Il Filosofo)

DBのデータを定期的に自動でバックアップしてくれたりします。
何かあったときにリカバリーできるように入れておくとよいと思います。
ちなみにうちは毎週指定のメアドにバックアップファイルを送るようにしています。

WP-AddQuicktag (WordPress Plugins/JSeries)

管理画面の利便性向上用。
投稿エディタ(HTML版)のツールボタンに自分で好きなタグボタンを追加できます。
ビジュアルエディタを利用しない・自分で色々タグを入れたいなどの場合非常に便利です。

入れたほうがいいよ!便利だよ!と思うのはこのくらいですね。
その他うちのサイトに入れてておすすめなものとか、参考になった記事とか。